ハッと、アンビリバボー!

パイオニアで思い出したんだけど。
その昔、すんごいのが居たもんで。
当時は、かなり「変わったヤツ」と思ってた。

小学生の頃、通ってた塾のトモダチ。
まあ、最終的には「面白いヤツ」と思えるようになって、気づいたら仲良くなってたけど。
最初は「なんだコイツ」って印象で、トモダチにはならないタイプと思ってた。

ジブンらより後から入ってきたんだけど、確か算数あたりがよくデキて、成績はそれなりに良かった ”よそ者”。
なんかウンチク系の、鼻にツク頭の良さみたいな。
小学高学年にして、めちゃ背もデカくて体重もあって一見強そうなガタイの、単にオシャベリな弱いオタクだった。

ま、そーゆークセツヨな、超個性的なヤツだったんだけど。
なにが驚いたって。
静岡の方から千葉まで新幹線で塾通ってるってゆーから、ビックリ仰天。

その交通費たるや。確かにお金かかるし、さすがに指定席ってわけにはいかなかったみたいで。
自由席で通塾してたんだけど、座れない時には、小学生がずっと立ってるのも流石に苦行だから。
小さい折り畳みのイスを持ち歩いてて、なんでもそれをデッキなんかで座るのに使ってたって。

今思い返しても、小学生にとってその時間は相当な負担だったろうし。
座るための工夫であり、必須のアイテムだったんだろーね。
その苦労には、こどもながらにちょっとはリスペクトしてたから、そこは良しとして。

ある日、衝撃の風貌で現れたわけ。
なんとね。頭に小さい傘を被ってきてやんの!
ヘルメットみたいに、内側にある頭を一周するバンドみたいなので留める「ハットアンブレラ」。

まずもって、「恥ッ!!!」で、「ソレ、なんなん?!」。
でもって、「カラダもデカいし、アタマしか雨除けられないやん???」。
アタマ隠して、全身ずぶ濡れ。

実際、重い勉強道具以外に、イスも持って長距離移動だから。
傘が荷物になるとか、手が塞がってるとかあったんだろうけど。
にしても、それ以上に恥かし過ぎて…、ゼッテェあり得ん!って思った。

さすがにハンディファンはまだなかった頃だから、アイツは扇子だったな。
あ、そーいや、ウエストポーチも!でっぷりしたお腹周りにね。
大人サイズの小学生が、もう色々ツッコミたくなるセンスで、気持ち悪いのか気味悪いのか分からなかった。

だけどさ。
もしかしたら、稲垣吾郎さんみたいに「頭傘のパイオニア」だったんじゃないかと。
時を経て、今ようやく時代が追いついて、先駆者だったと認められるように…。

なってないか。
日傘は見かけるけど、頭傘は「アイツ以前」も「アイツ以後」も、見たことない。
ただ、理屈上は、現代はスマホもあって手が塞がりがちだから、手ぶらで傘をさせるのはアリ…か?

いやいや。
やっぱ、ジブンは恥かしさの方が勝ちまくりだし、今時のゲリラ豪雨じゃ全く凌げないし。
ただ、時代を遡れば「笠」の進化版と言えば、発想はアリなんか。

アイツ、今頃どうしてるんかなぁ。。。
あのままな感じでいったのか。
「なにか?」って、今でも平然と頭傘被ってんのかなー。もしや「日傘」として。

超変わり者だったけど、面白がって接するようになったら、意外とイイ奴で。
いつしか距離が縮まってたような不思議なヤツ。
まあ、周りの目を気にしないハートの強さは、自律の表れだったんかねぇ。

これもまた、ねこだましい(猫魂)なヤツだったってことか。

変人扱いされても意に介さず、気儘に我が道を歩み続けたのか。
足跡がどんな感じだったのか。
ふと思い出したら、なんか気になる。

町で、頭傘を被った(ウエストポーチ着けて扇子と小っちゃいイス持った)図体デカいの見かけたら、間違いなくアイツ。

ほいじゃねー!

32